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偶然の立ち読みから進む先が明らかに
リクルート、エイ・ワイ・エーネットワーク、楽天と3つの企業に勤務し、26歳で起業。さらに、30歳、31歳のときには出産を経験した経沢さん。人生のターニングポイントも数々ありそうだ。「もちろん、大きな転機は起業したときですが、なにより衝撃的だったのは楽天との出会いでしたね」
リクルートでは企業戦士としてがむしゃらに働き、次の会社では新規事業開発の責任者を担当。その2社を通じて得たキーワードは、インターネットと情報インフラとのマッチングビジネスの可能性。「そんなことをいつも頭にイメージしていたのですが、あるときビジネス雑誌を立ち読みして楽天の三木谷社長のインタビューにハッとしたんです。その記事にあった楽天のビジネスモデルこそ、自分がやりたいことだったんですね」
これだ!と直感した経沢さんは帰宅後、すぐに楽天サイトにアクセス。人材募集の文字を目にして夢中で履歴書を書き、夜中の2時にメールで送ったという。「その30分後には、ぜひお会いしたいという返信がきてびっくり。実は、人事担当者が海外出張中で時差があったので、すぐ返事がきただけなんですが、私は運命を感じました(笑)」
将来的な大ブレイクを予感し、入社した楽天は創業間もない頃。毎日タクシーでしか帰れない忙しさでも、文化祭前夜のような働き方が楽しかったという。「ベンチャーを経験でき、短期間でキャリアを積むことができました。三木谷社長のそばで仕事ができたことは、まさに贅沢な研修。私の財産になりましたね」
楽天大学など新規事業の起ち上げを行い、自分で事業を作る楽しさを経験した経沢さん。キャリアアップはもちろん、起業への興味が芽生えた転換期となったようだ。
一冊の本が決定づけた会社のゆくえ
「また、出産も重大な転機のひとつでした。私のテーマは人生を味わい尽くすこと。周囲が反対しても、やらないと後悔するだろうから、なんでも経験したいんです。だから、出産もしてみたかった」
しかし、仕事が大好きだったはずの経沢さんに変化が……。「子どもが生まれて、育児と仕事は両方できそうにないって思って。なんのために会社をやっているのか悩み始めました。そんなときに読んだのが、ヤマト運輸の元社長、小倉昌男氏の『経営学』。障害者の自立を推進する社会貢献ビジネスの記述があったんですが、それを読んで自分は志が低いなと。そこで考え直して、会社をもっと大きくし、世の中の役に立つような仕事をしたいと思ったんですね」
思い立ったら即実行。これを契機に新卒採用を始めたり、女性起業塾、戦略キャリア塾など女性のキャリアアップ支援に本格的に力を入れたりと、社会貢献を視野に入れ、事業拡大のため社内体制を整えていった。
ひらめきを得たら、すぐに行動を起こす。その勢いが人生をプラスに変えていく秘訣のようだ。
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