【 file102 司法書士 】
「多重債務に困っている」「相続の手続きについて知りたい」―。金銭などに関する日常のトラブルや疑問を誰かに相談したいときに、頼りになる存在が司法書士です。今回は、内田智美さんにお話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 内田智美さん 】

●司法書士歴4年。30歳。
●司法書士をもっと身近な存在にしたいと考え、事務所のホームページ「あげは司法書士事務所」では、ブログも綴っています。


【司法書士の仕事内容】

司法書士の仕事は、国家資格に基づき、登記や訴訟、債務整理などに関わる法的な手続きを行うこと。具体的には、法務局や裁判所などに提出する書類を作成したり、依頼者の代わりに届け出たりします。

一般には不動産登記などを得意とする司法書士が多く、「司法書士=登記の専門家」と呼ばれることもあるのだそう。そんな中、内田智美さんが専門とするのは、債務整理と訴訟業務。これらを得意とする女性司法書士が少ないことを実感していたため、あえてこの分野を選びました。

債務整理とは、膨らんでしまった借金を整理し、返済したり、無くしたりするための法的な手続き。その種類は、借金を返す場合の「任意整理」「個人民事再生」「特定調停」、借金を返せない場合の「自己破産」に分かれます。内田さんは依頼者にとって最善の手続きを案内するため、無料相談も行っています。

また司法書士は、簡易裁判所における訴訟の代理人(訴額140万円以内)となることもできます。「離婚相手に慰謝料や財産分与を要求したい」「給料の未払いを、会社に請求したい」など、金銭的なトラブルに悩んだことのある方は少なくないはず。弁護士事務所まで相談に行くのは、敷居が高いと考えている方のために、「友達に相談する時と同じくらいの気軽な気持ちで、司法書士に相談してほしい」と語っています。


【司法書士への道】

司法書士になるには、法務省が主催する司法書士試験に合格しなければなりません。受験資格に年齢、学歴、業務経験などの制限はないものの、合格率は毎年2〜3%という難関試験。

内田さんは短大卒業後、建設会社に勤務。その際、業務に必要と感じて、社会保険労務士の資格を取得しました。この資格取得が法律に興味を持つきっかけに。法律全体を深く学ぶことのできる、司法書士の勉強を始めるために、建設会社を退職しました。税理士事務所勤務や接客業など、複数のアルバイトを掛け持ちしながら猛勉強。資格取得後は、司法書士事務所や弁護士事務所に勤務し、29歳のときに独立開業しました。

司法書士にとって一番必要なものは、依頼者との信頼関係。「安心して手続きを任せてもらえるよう、相手の想いを敏感に感じ取ったり、こちらの意思を的確に伝えたりするコミュニケーション能力が必要です。依頼者の方への対応には、豊富な社会経験も役に立つと思います」


【内田さんの一日】
<債務整理相談を受けた、ある日の場合>
8時: 起床
9時: スケジュールの確認、相談者からのメール対応
10時: ヨガ
12時: 郵便物の確認
13時: 債務整理に関する事務作業
15時: 電話相談
16時: 遅めの昼食
17時: 登記業務に関わる事務処理
19時: 債務整理の無料相談
20時30分: 債務整理の受任後事務処理
22時: 帰宅
25時: 就寝

【内田さんにお話を伺って…】

ホームページでは、特に女性に向けて、債務整理のアドバイスもされている内田さん。「借金は法律で解決できる問題です。依頼者の方には、後ろ向きな気持ちになることなく、債務整理を機会に今まで悩んできた心をも整理し、新たな一歩を歩み出すことをアドバイスしています」

仕事をしてきた中で一番うれしかったことを尋ねると、「債務整理の手続きを終えた女性の依頼者から、『私も、人の役に立てる資格の勉強を始めることにしました。握手してください』と言われたことです」と答えてくださいました。内田さんの手助けによって、「新たな一歩」を踏み出していく依頼者は、これからも増えていくことでしょう。


◎ あげは司法書士事務所
http://www.ageha-shihoushoshi.jp/


◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆

 TOPページへ戻る