学生時代、東欧で民主化革命が勃発。友人だったハンガリー系ルーマニア人の女性から革命の実体験を聞いたことが、専門職員を目指すきっかけとなりました。「日本の支援状況などを調べているうちに、技術協力などを通じて東欧の復興を見届けたいと思い始めました」
専門職員になるには、外務省が独自に実施している「外務省専門職員採用試験」を受験する必要があります。20歳以上29歳未満という年齢制限があるものの、学歴や実務経験などは問われません。一次試験の内容は、一般教養と専門試験(憲法、国際法、経済学、時事論文、語学:英語など18カ国語から選択)。二次試験は、外国語会話、個人面接、集団討論、健康診断(安倍さん受験の平成8年当時は集団討論なし)。安倍さんは、過去の合格者の体験談を参考に、基本となる専門書を読むことからスタート。公務員試験の予備校にも通って準備をし、約8倍という難関を突破しました。
入省後、東京で1年間の実務研修と語学研修があり、その後2年間、現地の語学学校や大学で学びます。安倍さんの研修語学は、第一希望の「ハンガリー語」に決定。ハンガリー語を学ぶのは初めてなので、最初の1年は大学付属の外国人向け語学学校に通学。後半の1年は、ブダペスト経済大学の聴講と家庭教師を併用して勉強しました。 |