検察官・裁判官・弁護士のいずれを志望する場合も、司法試験合格後に、同じカリキュラムの「司法修習」を受けます。そして、最後に「司法修習生考試」と呼ばれる国家試験に合格し、検察官を選択すると、検事として検察庁に採用されます。
現在は、2006年より実施されている新司法試験と、2011年に廃止される旧司法試験が、並存して実施されています。新司法試験を受験する場合は、法科大学院(ロースクール)課程を修了していることが必須であり、その後5年度内に3回以内で合格しなくてはなりません(その他、制度の移行期間中ということで、いろいろな規定あり)。
山口さんが検事を志したのは、高校生の時。「様々な事件を見聞きする中で、被疑者や被告人の人権が強調される反面、被害者の人権が軽視されているように思いました。検事になれば、被害者から直接話を聞いて心情を理解し、被疑者に被害者の悔しい思いを伝えられる。そして、相応の刑事責任を取らせることができると考えました」
そこで、大学は法学部へ入学。しかし、真剣に司法試験の勉強を始めるのが遅くなり、合格率2〜3%という最難関の司法試験合格までは長い道のりだったそう。「いつ受かるとも分からないプレッシャーや、将来への不安と闘う日々でした。26歳で結婚して主婦をしながらも勉強を続け、30歳でついに合格。最後の1年は1日12時間くらいの猛勉強をしました」
旧司法試験を受けた山口さんの場合、司法修習は1年半。埼玉県和光市にある司法研修所で、最初の3カ月間は実際の記録に触れ、裁判官・検事・弁護士の立場から、それぞれ判決文や起訴状の書き方などを学びました。さらに、京都の裁判所、検察庁、弁護士事務所で実務を学んだ後、再び和光の研修所で3カ月間、勉強。そして、司法修習生考試を受けて合格し、検事になりました(2000年当時、司法修習生約800人のうち1割弱の75人が検事に任官。うち女性は10人)。
<現在までの経歴>
| 00年10月 |
東京地検 新任検事として刑事、公安、交通、公判部 |
| 01年4月 |
大阪地検 刑事部と公判部を半年ずつ |
| 02年4月 |
福岡地検小倉支部 1年目は交通・少年係、2年目は暴力係 |
| 04年4月 |
大阪地検 1年目は刑事部、2年目は特捜部 |
| 06年4月 |
神戸地検尼崎支部
1年目は公判担当(半年間仏パリ研修)、2年目は捜査担当 |
| 08年4月 |
大阪地検刑事部 |
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