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デジタル絵本作家になろうと思っていたわけではなく、気づいたらそう呼ばれるようになっていた、と言うおくむらさん。子育て中の貴重な体験を記録に残しておきたいと思っていたところ、たまたま夫から古いパソコンを譲り受けたのが、デジタル絵本を作りはじめたきっかけでした。それまではワープロの経験しかありませんでしたが、子育ての経験を生かして、子どもが喜ぶ要素を上手に取り入れた絵本は大好評。何ごとにもエネルギッシュに取り組む性格も手伝って、制作意欲は留まることがありませんでした。
そして、作品「ぞうくんは花もよう」が、自由国民社第1回ホームページ絵本大賞の大賞を受賞。続く第2回でも「どろんこぞうくん」が優秀賞を受賞して、これを契機にメディアで紹介されるようになりました。現在は「シャープスペースタウンfor
FAX」のコンテンツ「ぞうくんのかみしばい」を担当するほか、12月からはじまるBSデジタル放送「ぞうくんのおはなしだいすき」(メディアサーブ)の制作に携わるなど、新しいメディアにも創作の場を広げています。
とはいえ、活動の中心はデジタル絵本CD-ROMの自費出版や、絵本を楽しむ人が集まるメーリングリストの運営など、あまりお金にはならない趣味の領域。おくむらさんは、これを「自分への投資」と位置づけています。仕事のやりがいは120%大満足。でも、パソコンやソフト購入などの経費を考えると、収入はまだまだ。仕事上の苦労について質問すると、「苦労だらけです。ほとんどが初めてのことばかりですから。失敗も数えきれない。でもタフなんです。ほとんど忘れています」。
おくむらさんの作品には親子のゾウが登場します。優しい母親ゾウには、子どもへのあふれる愛情とともに、内に秘めた力強さも感じられるよう。それはどこか、おくむらさん自身の姿にも重なります。前へ前へと突き進むおくむらさんのエネルギーの源は、家族からの愛情と支えにあるのかもしれません。
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