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地元のローカル放送局で、生活情報番組のアシスタントをしたのが、正木さんの初めてのテレビ出演でした。おもしろそうだから1、2年やってみようかな。軽い気持ちで始めた仕事でしたが、番組作りに参加してアナウンスの基礎を学ぶうちに、どんどん欲が出てきました。7年後には、NHKラジオセンターの「ラジオ夕刊」で、全国区のキャス
ターとして活動を開始。現在は、NHKの手話ニュース、MXテレビの東京都広報番組などのキャスターとして活躍しています。
アナウンサーの仕事は、番組の司会進行からニュースの読み手、インタビューなどさまざま。取材をして原稿を書くこともあります。いわゆる華やかなアナウンサーは、ほんの一握り。実際には表に出ない影の仕事も多いんですよ、と正木さん。今は21:00からの番組を担当しているので、18:00に局入りし、帰宅するのは24:00という深夜型の生活。空いた時間には、イベントの司会やナレーションの仕事をすることも。「フリーのリスクはあるけれど、収入面では効率のいい仕事だと思いますよ」。
フリーアナウンサーの契約は、番組ごとに1年単位の更新というケースがほとんど。年が明けると、一斉にアナウンサーのオーディションが始まります。アナウンサー事務所に所属していればオーディションの情報が豊富に入ってくるのですが、完全フリーで活動している正木さんの場合は、仕事を通して知り合った人から紹介されることが多いそう。
寒さが厳しいこの季節、正木さんには、喉を守るためのタートルネックのセーターが欠かせません。ストレスをためずに、心と体のバランスをとるようにも心がけているのだとか。健康管理、アナウンス技術はもちろんですが、「これだけは誰にも負けない」という得意分野を持ちたいと言います。「趣味でもスポーツでも、この仕事に役立たない分野はありません」。アナウンサーになれたのは、優秀な先輩や仲間に出会えたから。人との出会いの大切さを語る、優しい語り口が印象的でした。
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