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浅井さんが通関士を志したのは大学生のとき。貿易関係の仕事に興味を持っていたところ、資格試験のガイドブックで「通関士」のことを知ったのがきっかけでした。在学中に専門学校に通って勉強し、4年生の時に合格。就職した物流会社では、資格を生かせる通関部門に配属されました。そこで通関士として2年半勤めた後、結婚のため東京へ。現在は外資系の医療関連用品メーカーへ派遣社員として勤務し、製品や製品の原材料の輸出入を担当しています。
通関士の仕事は、メーカーや商社が輸出入をする際に必要な税関への手続きを代行し、納税までをフォローすること。具体的には、税関に提出する申告書の作成・提出や、税関からの問い合わせへの対応などを行います。時には倉庫へ貨物を見に行ったり、税関が貨物を開けてチェックする場に立ち会うことも。「海外からさまざまな貨物が来るので、それを見ているだけでも楽しく感じました」。仕事量は、申告件数によって変わります。浅井さんが入社する以前、超円高だった頃にはレートの変化によって申告件数も変わっていたとのこと。メーカーが生産拠点を海外に移すと輸入が増えるなど、経済の動向や会社の経営方針にも左右されます。
仕事を円滑に進めるには、税関への対応に加えて輸出入者の協力も不可欠。「正しい申告をしたくても、輸出入者からの情報提供が得られずに税関との板ばさみになることも多いんです」。税関への申告は、通関士本人の名前で行うため、大きな責任を感じると同時に、やりがいも大きいと浅井さんは言います。「通関士にはまだ男性が多いのですが、業務内容に男女差はありません」。
通関士として働くには、通関業者の通関部門に配属される必要があるため、活躍の場も限られています。「貿易実務という広い枠組みで求職して、通関士の資格はスキルにプラスするつもりで取り組むことをお勧めします」。浅井さんは現在輸出入者の立場ですが、通関士時代の知識はとても役に立っているそうです。「通関の業務を離れてみて、改めて通関の業務が理解できた部分もありますね」。資格試験に合格した後も、関税法や他法令、取り扱う品物の知識など、勉強しなければならないことは盛りだくさん。小さなミスも犯さない慎重さと責任感、そして日々の経験の積み重ねが大切な仕事です。
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