file24 麻酔科医 】
今回お話を伺ったのは、麻酔科医の山下千鶴さん(36才)。市立総合病院の麻酔科に勤務し、多忙な日々を送っています。イタリア料理店のオーナーシェフを務める夫と5才の息子との 3人家族。
■■ プロフィール ■■
【 山下 千鶴さん 】

●麻酔科医歴:12年 年齢:36才
●最近はアロマに夢中。ハーブティーを飲みながら本を読む時間がいちばんの幸せ!

麻酔科医の代表的な仕事は、手術に立ち会って麻酔をかけること。手術中には患者の血圧や呼吸、体温などをチェックして、術者が手術に集中できるようサポートします。また、救命救急・集中治療も麻酔科医の重要な活動の場です。麻酔科医は呼吸や循環系の専門家なので、主に心肺蘇生や呼吸の管理、血液の浄化などを担当。集中治療が必要な場合には、各科から集まった医者のチームに加わり、全力で治療に取り組みます。それから、肩こりや頭痛、神経痛など慢性の痛みで来院する患者へ、鍼(はり)や局所麻酔などを使って痛みをやわらげるのも仕事です。

山下さんが勤務する病院には救急救命センターが併設されているため、重症患者も多く集まります。中には現代医学では太刀打ちできないケースもあり、そんな時には自分の無力さ、医療の無力さを実感して落ち込むことも多いそう。一方、難しい手術がうまくいき、無事に回復したときには大きな喜びを感じます。「麻酔管理は、一歩間違えば患者さんを死に隣接させてしまったり、術後に集中治療が必要になることもありますから。患者さんや家族の方からは見えにくい分野ですけどね」。

山下さんが、医師の中でも「麻酔科医」を選んだ理由のひとつは「結婚して子どもができた後も仕事を続けやすいこと」でした。でも、勤めている病院では緊急手術も多く当直などもあるため、生活は仕事が中心です。それでも思い切って仕事に打ち込めるのは、業種も仕事の時間帯も違う夫のおかげ、と山下さんは言います。「家庭のことは、できるほうができるときにする、という協力体制でやっています」。また、仕事と子育ての両立も、働く女性にとっては大きな課題。「子どもといる時には真正面から子どものほうを向き、週末は子どものために過ごす時間を作るよう心がけています」。

麻酔科医には「とっさの時に的確な判断をして、敏速な行動が取れる」能力が必要です。また、患者の安全を守りながらスタッフが治療に専念できるよう気を配る“手術室のコーディネーター”として、全体を見渡せることも大切。「仕事面でも毎日の生活でも、女性だからこその気配りができる、人間味のある人になりたいと思っています」。

◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆--+--*--+--◆

 TOPページへ戻る