【 file29 人材派遣コーディネーター 】
今回お話を伺ったのは、人材派遣会社に勤める碓氷(うすい)眞由美さん。人と仕事を結びつけるコーディネーターには、人の良いところを適切に評価できる力が必要です。
■■ プロフィール ■■
【 碓氷 眞由美さん 】

●人材派遣コーディネーター歴10年。35歳、一人暮らし。
●休日はボランティア活動をしたり、スポーツクラブで体を動かしたりするのが好き。でも最近は、資格取得の勉強で大忙しだとか。

碓氷さんが勤めているのは、人材派遣会社の地方支店。面接や派遣システムの説明、仕事の紹介、指示書の作成などを行っています。碓氷さんはこのほか、社内の現金管理や社会保険の手続きなどの事務作業も担当。「本社や大阪などの人数が多い支店では、コーディネーター、営業、スタッフ情報管理などに部署が分かれていますが、地方支店ではいくつかの業務を兼ねるんです」。他の社員も、コーディネート業務の他に求人広告やイベントの企画などを複数担当しています。

碓氷さんは、現在の会社に転職して入社しました。最初に勤めていた幼稚園は、ある夢を実現するために退職。勉強する一方で、生活のために旅行会社で添乗員や旅行手配のアルバイトをしましたが、残念ながら夢には破れてしまいます。その後、正社員の仕事を探しているときに入ったのが、現在の人材派遣会社。成り行きで就いた仕事のように思えますが、碓氷さんの心の底には一貫したポリシーがあったようです。「考えてみれば、今までの仕事は、全て人間相手。人と接することが好きなので、この仕事を続けているんだと思います」。

人材派遣は「仕事と人」「人と人」の良いマッチングによって成り立つ仕事。ところが、派遣先の仕事が合っていても、人間関係が合わずに終了するケースや、働いてみたら仕事が合わずに続かなかったというケースもあります。「人生を左右する『仕事』を紹介するのは、とても難しいですね」。その一方で、マッチングがうまくいき、企業とスタッフの双方から喜ばれたときには大きなやりがいを感じるそう。「人材派遣は、登録者に仕事を紹介してあげていると見られがちですが、私は仕事をしていただいていると思っています。スタッフが仕事を引き受けてくれないと成り立たない仕事ですから」。

コーディネーターに求められる資質は「人を冷静に、先入観を持たずに見られること」と碓氷さんは言います。「外見だけで判断せず、その人の良い部分を評価したいと思っています。無表情で硬くなっている人には、笑顔を見たいと思って冗談を言ってみることもあるんですよ」。それから、いつもスタッフの側に立って考えるよう心がけるのも大切。「自分だったらどう思うか、自分だったらどんなことが心配かなど、常に頭に入れて対応するようにしています」。

碓氷さんは、ある国家資格の資格をとるために、通信教育で勉強中です。「ボランティアで老人ホームに通っていて、福祉に興味を持ちました。ホームヘルパー2級の資格を取ったので、もっと上の資格を目指したいと思って」。仕事を続けながら、別の目標を持って勉強するのはたいへんなこと。休日もレポートの作成に追われて、忙しい毎日を送っています。「スタッフの中にも、自分の夢を追いながら派遣で仕事をしている人がたくさんいます。その人たちの気持ちも良くわかるし、応援したいと思っています」。碓氷さんの話からは、とにかく人と接するのが楽しい!という気持ちが伝わってきました。

◎ プロフェシオ
碓氷さんが勤めている人材派遣会社のホームページ。「仕事をぜひ紹介したいと思うのは、ハングリー精神のある人。自分でどうしたいのか、どうなりたいのかの目標があり、仕事に対して積極的な方ですね」。
http://www.profecio.co.jp/

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