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小山さんは、老舗ヘアサロンの店長。「ヘアメイクはもちろん、ネイルケア、フットケア、マッサージ、着付けなども行います。また、スタイリストを育成したり、社員のレベルアップのための勉強会を開いたりしています」。店舗での仕事の他にも、ブライダルや撮影関連のヘアメイク、ヘアショーなど、活躍の場は多岐に渡ります。
小山さんが美容師を志すきっかけとなったのが、まさに現在勤めている店。子供の頃に、他店に行って大失敗、ここでのカットが気に入って以来、ファンとなり、いつしか美容師を夢見るようになったそう。女性を綺麗に変身させるテレビ番組が大好きで、中学の頃には友達の髪をカットしたりパーマをかけたり。高校を卒業して美容学校へ進み、その後、美容師としての国家資格を取得しました。
「通学中に、美容室に入社の内定をもらい、冬休みも毎日手伝ってから勉強会に通ったので、入社した時には同僚に差をつけていました」。とはいえ、新人時代はさらに過酷なスパルタ教育。朝早く行ってスタッフの昼食の支度をし、丸一日の立ち仕事の後、夜も遅くまでレッスンの日々だったそう。「とにかく根性で乗り切りましたが、その陰には、常に励ましてくれる家族や仲間、友達、先輩など、たくさんの味方がありました」。
その甲斐あって、お客様を一人で受け持つことのできる「スタイリスト」としてスピードデビュー。最初の会社に
4年ほど勤めた後、現在勤めている会社の社長に勧められてロンドンへ単身留学。ヴィダルサスーン、トニーアンドガイといったヘアスクールのほか、メイクアップスクールにも通学して、「ヘアメイクアーティスト」としての実力をつけます。「ロンドンでは、一人一人の顔立ち・髪質・個性に合わせてデザインすること、お客様とフレンドリーにコミュニケーションをとりながら、お互い納得できるデザインを創り合うという姿勢を学びました」。帰国後、現在の会社に入社、さらにさまざまな技術を習得しながらキャリアを積んできました。
今やこの道16年。「満足したら進めません。常に欲求は持っています」とハングリー精神を持ち続ける一方で、「謙虚さを失わない。人や自分を好きになる。自分が一番大変だと思わない」という心掛けも大切にしているそう。「この仕事により、多くの人と知り合えました。“結婚して辞めたりしないでね!”などと言っていただくと嬉しくて、ずっと続けて行こうと思うのです。おかげで本当にまだ結婚していません(笑)」。
多くのファンを持つ小山さんに、最近のヘアメイクの傾向を伺いました。「70年代やヒッピーの復活で、個性的な色使いやインパクトのあるフォルムのデザイン。また、それに反してロマンティックボヘミアンなどのナチュラルなテイストのものが支持されています。共通するのは、女性の強さの表現ですね。近頃では、アジアンテイストもパワーアップしています」。ヘアメイクアーティストの仕事には、“人の顔や身体”を素材とすることの難しさがあります。手先の器用さだけでなく、その人の引き出すべき魅力を、素早く見抜く能力が必要といえそうです。
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