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野村さんは、自分のペットサロンを経営。犬や猫のシャンプー&カットはもちろん、爪切りから耳掃除に至るまでの美容全般のほか、簡単なしつけの指導や自然食フードの販売もしています。「いろんな相談にのったり、世間話をしたりして、信頼してもらえるように誠実さを心がけています」。
野村さんと動物の出会いは小学5年生のとき。初めて飼ったポメラニアンのしつけを誤り、いわゆる“噛み犬”に。ペットサロンに出したところ断わられ、野村さん自らが手入れをするはめになりました。ところが、それが天職だったのか、高校で進路を考える頃にはトリマーになると決心。専門学校に1年通ってから、6年間修行したのち、8年前に「ペットサロン
FANCY」をオープンしました。
トリマーは動物好きにはぴったりの職業。「大好きな犬や猫と24時間一緒なので満足しています。汚れてくちゃくちゃだった犬や猫が綺麗にさっぱりして飼い主さんに喜ばれ、また、喜ぶ飼い主さんを見て嬉しそうにしているのを見ると、こちらまで嬉しくなります」。しかし、そこは接客商売、「犬や猫の健康で清潔な生活のために、時として言いたくないことも言わねばなりません。お客さんの機嫌を損ねないよう気をつけますが、それでも上手く伝わらなかった時は悩みます」。また、心臓に持病のあった猫が、ドライヤー中に突然死してしまったという辛い体験も。「さすがにその時は、本気で仕事を辞めることも考えました。でも、飼い主の方に励まされて、動物の体調を最優先させることを肝に銘じ、これからも頑張ろうという気持ちになれたのです」。
自分のお店を持つことで、全てにおいてやりがいが生まれました。忙しい時はそれなりに収入もあるので、勤めている間に感じていたような仕事内容と給料のアンバランスへの不満もないそう。野村さんに「動物好きならトリマーになれるのでしょうか?」と尋ねると、「純血種は好きだけど、雑種は好きではないなどという人には向かないと思います。動物は人の本質を見抜きますから。うわべで意思疎通を図っても思い通りにはいきません」。飼い主に気に入られることも大事ですが、やはり犬猫に好かれ、信頼されるトリマーでありたいと願う野村さんです。
トリミングの最近の流行は、プードルの「テディカット」とか。ただ、美しい雑誌のようにカットしたいのであれば、日頃の手入れがとても大切だそう。近頃アニマル・セラピーの効果も注目されていますが、愛情込めた深い関わりがあってこそということを、野村さんに教わりました。
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