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本橋さんがオーナーを務めているのは、和食器を取り扱うウェブショップ。仕入れから商品の写真撮影、サイトへの掲載、さらには梱包・発送まで、ひととおりの作業を自宅兼オフィスで行っています。梱包と発送は、週に2〜3回アルバイトを頼んで作業していますが、入金チェックなどの経理、メール対応、新商品やニュースを配信するメールマガジンの執筆など、主な業務は一人でこなします。作業時間は、子どもが保育園へ行っている9時30分〜16時30分。就寝前のメールチェックを除いては、原則としてこの時間内で終わらせています。
本橋さんは会社員時代、和食器の仕入れを担当していました。独立して和食器の店を開くことを決意したのは、夫の転勤と出産が重なり、退職を余儀なくされた時のこと。「和食器は、『価格競争に陥らないで販売できる』『大手資本の参入があまりない』『マーケティングがあまりされていない』業界です。ですから、個人でも参入しやすいと考えていました」。とはいえ、一時の住まいである夫の転勤先では、実店舗を持つことは無理。そこで選んだのが「ウェブショップ」でした。
会社員時代の1995年頃から、ネット通販の勉強会などを通して、ウェブショップの存在は知っていたという本橋さん。「でもその頃は、ネット通販なんてまだまだという雰囲気でした」。その2年後、自宅でインターネットを始めた時に、中小のウェブショップで、成功しているお店が多くあることを知ったのだそうです。
ウェブショップは、実際に店舗を構えるより、少ない資本で始められるのが魅力のひとつです。本橋さんの場合は、仕入れや梱包資材、パソコンのソフト代金などの開業資金として、貯金から
50万円を用意しました。パソコンには詳しくないという本橋さんですが、インターネットや本で情報収集し、独学でホームページを制作。5ヶ月の準備期間を経て開業し、3年目には、目標年商の1千万円をクリアしました。
ウェブショップでは、自分が休んでいても、注文があれば売上が上がっていきます。「仕事をしている時間と、売上という成果がイコールではないのがおもしろいところ」。ただし、会社員時代とは違って給料の保証はありません。「自分で自分を律していくことができないと、難しい仕事だと思います。特にウェブショップは、仕事場が自宅だったり、一人で作業したりすることが多いので」。
本橋さんは、「ウェブショップ」という形態だけにこだわっているわけではありません。「次女が3歳になるのを目処に、外に仕事場を持ち、できれば実店舗を併設したいと思っています」。「ウェブショップを開く」のではなく、「こういう事業をしたいから、ひとつの手段としてウェブショップを始める」と考えた方がいい、と語る本橋さん。「ウェブショップを開くのは簡単。でも、継続していくのは難しいと思います。スピードが速い世界なので、常に情報収集をして、改善していくことが大切なのではないでしょうか」。
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