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「コーチ」とは、コーチを受ける人(クライアント)の自発性を促し、行動を起こさせる人のこと。分析や指導を行うコンサルタントや、精神的ケアを行うカウンセラーと違って、コーチの場合は、「本人の中にある能力を引き出し行動を促す」ことが目的です。この能力とは、ビジネススキルに限らず、ストレスコントロールや資格取得などのスキルアップ、さらにはライフプランや子育てといったライフスタイルにまで及びます。そのため、クライアントは会社の経営者や管理職、医者、主婦などのほか、既にプロのコーチになっている人など、さまざまです。
近藤さんは、コーチ育成・企業研修などを行う会社に勤務。月に25名ほどを担当し、それぞれのクライアントには毎週1回の電話によるセッションを行います。「100種類以上あるコーチングのコミュニケーション手法を駆使して、現状を把握し、目標を明らかにしていきます。そして、そのギャップを埋めていくためにどういう行動を起こすかというプランを一緒に立て、実行できるようにサポートしていくのです」。さらに、近藤さんは会社のスタッフとして、コーチトレーニングプログラムの企画・営業・運営や、講演の講師なども勤めています。そのため、毎日が多忙なのだそう。「でもそれだけコーチングについての需要があるということです。パイオニアとして、コーチを日本に広めていくのが私たちのミッションであり、とてもやりがいを感じています」。
近藤さんは、以前8年間、養護学校の教員をしていました。重度障害を持つ子供たちへの教育の中で、自分は1人の人間としてどんなことが出来るのかを深く考えさせられる機会があり、コミュニケーションセミナーに参加。それがきっかけで、主催していた今の前身の会社のスタッフとなりました。その後、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ、財団法人生涯学習開発財団認定マスターコーチの資格を取得。「さまざまなクライアントに出会えるこの仕事に就けて、とても幸せです。希望の職種に転職された方、会社の中で自分のやりたいことをやれるようになった方、売り上げを伸ばされた方、家族との関わりが上手く行くようになった方など、数限りありません」。
必ずしも資格はなくても、その人次第でプロのコーチにはなれるのだとか。「一番必要な資質は、人と関わることが好きだということです。人の話に最後まで耳を傾けようとする意志のある方ならどなたでもなれると思います」。しかし、人と関わるには、自分自身のセルフマネジメントも大切です。近藤さん自身も2人の信頼できるコーチを雇っているそう。「人の話を聞くこと、人がいいと言ったものに興味を持つこと、TVや知り合いからの情報をまめにチェックすることを心掛け、本を読んだり研修に出て自分自身を磨いています」。
最後に、コミュニケーション能力を高めたいウーマン読者に、アドバイスをいただきました。「コミュニケーションはキャッチボール。聞く力がとても大切です。また、相手との会話の中で、自分自身の魅力や能力に気付き、引き出されていくことが多いのです。コーチを付けることもひとつのきっかけになるかもしれませんよ」。
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