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カラーコーディネーターの仕事は、色の専門知識を生かして、目的に合わせた効果的な配色を考えること。活躍の場はファッション関連にとどまらず、車や家電製品などの商品開発や、建築・インテリアなど、色が関係する分野すべてと言っても過言ではありません。企業や店舗のロゴやユニフォーム、インテリアなどをトータルに提案する「イメージプロデュース」や、対象となる人の地位や状況に合わせて、好感度が高い洋服の色やメイク、話し方や姿勢までアドバイスする「イメージコンサルティング」を手がける人もいます。
服部さんが主に行っているのは、一般の人を対象に、似合う洋服の色やメイクのアドバイスをする「パーソナルカラー診断」です。色がついたドレープ(布)を当てて、肌や瞳、髪の色や質感に合う色のグループを探し出します。診断を受ける人は、学生から主婦、年配の人までさまざま。性別は女性が圧倒的ですが、男性でも、似合う色に興味がある人は多いようです。「ブライダルフェアで診断をした時には、男性女性とも、ほぼ半々だったこともありました」。
服部さんは、カルチャースクールでカラーコーディネート講座、色彩検定対策講座などの講師もしています。収入の割合は、「パーソナルカラー診断が1としたら、スクール講師が1.5くらい」。そのほか、ウェディングや服飾関連の会社で、社員を対象にしたセミナーの講師をすることもあります。
服部さんがカラーコーディネーターを志したのは、8年間勤めていたスポーツ用品の会社を退職した時のこと。スクールに1年間通い、カラーコーディネート講座、パーソナルカラーアナリスト講座、セルフプロデュース講座などで、色について集中的に学びました。「なにせ失業中だったものですから、学生のように勉強しました」。その間に、色彩検定の1級にも合格。スクールを修了すると、すぐにフリーで仕事を始めました。
「色彩検定」は、正式には「ファッションコーディネート色彩能力検定」と呼ばれるもので、色の知識や技能を問う、文部科学省認定の技能試験です。1〜3級の3段階があり、最も専門的な知識を問われる1級の合格率は、15.5%(2002年度)という難関。服部さんがフリーで仕事を始める上では、色彩検定1級を取得していることが大きなアピールポイントになりました。「カラーコーディネーターには、センスだけでなく、理論的な色の知識が大切。いくら素敵な色を提案しても、なぜその色なのかを説明できなければ、仕事として成り立ちません」。
色彩検定に合格するには、スクールのほかにも通信教育、独学という手段もあります。でも、「独立を目指すのなら、できればアフター5の習い事としてでも、スクールに通うのがオススメ」と、服部さんは言います。「勉強の期間中にも、人脈を広げたり、いろいろな情報を得たりして準備をしておかないともったいないですから」。カラーコーディネーターは、一人で仕事をすることが多いので、困った時に助けてもらえる先輩や仲間を作っておくことは重要です。
カラーコーディネーターに向いている人は、第一に色に興味があること、それから人と接するのが好きなこと。「独創性が重視されるデザイナーとは違い、カラーコーディネーターは『相手をどれだけ満足させられるか』がポイント。ですから、お客様とうまくコミュニケーションできることが大切です」。
家具や家電、日用雑貨に至るまで、暮らしの中に「色」があふれている時代。企業は、商品のカラーバリエーションを増やしたり、色によって付加価値をつけたりして、さまざまな色彩戦略を練っています。「車の本体カラーが10色以上、内装3色なんて、以前は考えられなかったこと。それほど今は、色が重要視されているということです」。これからは、「色+建築」のように、色にプラスαの知識が求められていくのでは、と服部さんは考えています。
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