【 file56 イベント司会者 】
一生に一度のイベント、結婚披露宴を盛り上げてくれるのが、プロの司会者。今回は、結婚披露宴をはじめ、さまざなイベントで司会をされている、みなみりえこさんにお話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 みなみ りえこさん 】

●イベント司会者歴15年。30代。
●「休日は、映画の試写会や演劇、コンサート、美術館などに足を運んで、自分磨きを心がけています。とくに、役者さんの生の舞台はとても勉強になります!」


「イベント司会者」の活躍する舞台として、まず思い浮かぶのが結婚披露宴。そのほか、フォーラムやパーティー、竣工式や表彰式など、各種セレモニーでの司会も行います。みなみさんの場合、企業や役所関連のPRビデオのナレーションを担当することもあるとか。

披露宴の司会を例にとると、仕事の依頼を受けたら、まず、新郎新婦との打ち合わせを行います。実際に顔を合わせるのは披露宴の1カ月くらい前ですが、それまでに電話やメールのやり取りをして、お互いの信頼関係を築くそうです。打ち合わせでは、新郎新婦から、演出のアドバイスを求められることも。的確に対応できるように、日頃から情報を蓄えておくことも重要です。また、それぞれのカップルに合った披露宴を作り出すために、新郎新婦をよく知っておくのも大切なこと。「人のために何かしてあげたいと思う、サービス精神旺盛な人が向いているかもしれませんね」。

披露宴が目前に迫るにつれ、新郎新婦の期待と不安は高まります。そんな不安をやわらげるのも司会者としての仕事。そして自分自身の体調や精神状態を整えて、当日を迎えます。きめ細かく打ち合わせをしてきても、当日アクシデントに見舞われることはよくあるもの。その場をうまくまとめられるかどうかは、司会者としての経験とセンスにかかってきます。信頼を得られれば次の仕事に繋がりますが、たった一度の失敗で、築いてきた信頼を失ってしまう怖さも。

みなみさんは、卒業後しばらく企業で営業事務をしていたのですが、手に職をつけたいと一念発起。展示会で目にしたステージ司会者の仕事ぶりに憧れを抱き、ある放送タレントプロダクションへの所属を決めました。週2回のレッスンを受けながら、1年間通学。初仕事は子ども相手のキャラクターショーの司会でした。がむしゃらにショーをこなしていましたが、いつしかマイクを持つことが快感に。イベント司会を一生続けたいと考え、仕事の幅を広げるために、披露宴の司会専門の学校にも通いました。

周りには、結婚・出産後も仕事を続けている人はいます。とはいえ、子どもが病気になったりしても、簡単には仕事を休めません。「子どもが幼い頃は、怖くて仕事を受けられない」という声も聞くそうです。講師の先生から、「仕事を受けるからには、親の死に目にも会えない覚悟を」と言われたとか。責任が重い分、仕事をやり終えたときの達成感は何ものにも代えがたいようです。

「みなみさんに司会をしてもらって本当に良かったです。一生の思い出をありがとうございました」。新郎新婦からこんな言葉をもらったとき、仕事のやりがいを感じるのだそう。「この言葉を聞きたくて、司会業を続けているのかもしれませんね」。

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