【 file59 ツアーコンダクター 】
旅行好きな女性にとって、憧れの職業でもあるツアーコンダクター(添乗員)。
今回は、旅行会社からの依頼によって添乗を務める、フリーのツアーコンダクター藤井美菜子さん(仮名)さんに、お話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 藤井 美菜子さん 】

●ツアーコンダクター歴12年。30代半ば。
●ツアーの繁忙期には、国内はもとより、世界中を飛び回る日々。「仕事に関係することもあるので、為替の動きや、世界のニュースなどに関心を持つようになりました」


メインの仕事は、予定通り旅行が進むように管理する「旅程管理」。フリーの藤井さんは、旅行会社の担当者と出発日直前に打ち合わせして、参加者の年齢層や特徴をつかみ、ホテル・レストランなどへ予約確認の電話を入れます。旅行当日は、集合時間の約1時間前にスタンバイ。空港や駅などで、人数を確認して出発します。そして旅行中は、参加者が快適に楽しく過ごせるように全面的にフォロー。ホテルでのトラブル処理から、海外なら言葉の面での手助けまで行います。旅行から帰った翌日には、旅行内容の報告と、かかった費用を精算し、ひと区切りです。

最近では、旅行料金の価格競争により人件費が削減され、ツアーコンダクターがガイドを兼ねることも多いとか。本来はガイドの仕事である、車中の盛り上げ役や観光地での歴史案内も、ツアーコンダクターの仕事になりつつあります。

藤井さんは、事務職OL、海外での現地ガイドを経て、ツアーコンダクターになったという職歴の持ち主。添乗員派遣会社に登録し、旅行会社に派遣されています。ツアーコンダクターは、藤井さんのように、派遣で添乗を請け負う形が一般的で、旅行会社の社員が添乗を行うことはあまりないそうです。なお、仕事をする上で必要なのは、「一般(国内)旅程管理主任者」という国家資格。(社)日本添乗サービス協会や、添乗員派遣会社で行われる研修を修了すると受験できます。

旅行好きというだけでは勤まらないのがこの仕事。「とにかく健康第一。旅行中に体調を崩してしまったら、次の依頼は来ません」。次に大切なのが判断能力です。ストや天候不良による飛行機の欠航、レストランの予約ミス、参加者のケガなどのトラブルに遭ったとき、一番的確な方法をすぐに判断しなくてはいけません。また、いやなことや失敗をすぐに忘れられるような「心の切り替え」も必要。「悩んでいても、ツアーは進行していきますから……」。

国内はもとより世界中に行けること、そして世界各地に友人や知り合いができるのも、ツアーコンダクターという仕事の魅力です。「究極の接客業」とも言われるように人一倍気を使い、落ち込むこともありますが、参加者からお礼の手紙や写真などが届くと「あぁ、やっぱりやめられない」……。「この繰り返しで10年以上続けている気がします」。

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