|
「マナーインストラクター」とは、ビジネスマナーや接客マナーなどを実践的に指導する仕事です。木村早苗さんが担当する研修の内容は、就職前の学生に向けたマナー講習、新入社員向け研修、管理職対象の研修、職種に応じた職能別研修など、さまざま。「企業の場合は、社員の接客マナーの問題点について担当者へリサーチし、具体的な研修プランを提出して内容を詰めます」。90分間の短い電話応対研修から、2泊3日の合宿研修、5日間連続の新入社員研修まで、期間も受講者も、その都度全く違うのだとか。
木村さんは、学校卒業後は銀行で外国為替業務を担当。その専門知識を生かしてビジネス系の専門学校に転職し、まずは貿易実務の講師を務めました。その後、秘書技能検定とビジネス能力検定(どちらも文部科学省認定)の資格を取得していたこと、さらには銀行員時代に実践的な接客マナーを身に付けていたことから、ビジネスマナーの講座も担当することに。こうして、マナーインストラクターとしての基礎を固めたのです。
マナーインストラクターになるために特に資格は必要ありませんが、秘書技能検定や秘書能力検定(全国経理学校協会認定)、ビジネス能力検定などの上位級は持っておいたほうがいいそう。「商工会議所などが主催するビジネスセミナーに参加するのも、講義方法を含め、いい勉強になります」。木村さん自身は、アナウンス学校に
1年間通学したり、コーチングを学んだりして、分かりやすく伝える手法を磨きました。
専門学校の非常勤講師の場合、新任ならば1回の授業あたり3000〜6000円程度の報酬。一方、企業研修の講師となると料金設定はさまざまですが、要求されるレベルは高く、「やっぱり大変」とのこと。木村さんの場合、新入社員研修の多い3・4月は全く休みがとれず、普段の月も4日くらいしか休めないので、まさに気力・体力勝負。「研修後の評価が高ければうれしいですし、リピート受注は何よりの励み。受講者の“ありがとう”の言葉が聞きたくて、頑張っています」。 |