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世界の紛争地に赴き、精力的に取材を続けている吉田鈴香さん。ジャーナリストの仕事は、まず“問題の発見”から始まります。「センスが鈍っている人や、与えられたテーマを追っているだけの人では無理があります。感情論や反政府VS親政府などの二元論に陥らないように、常日ごろから本や論文を読んだり、多くの人の話を聞いたりして、勉強する姿勢が必要です」。テーマが見つかったら、情報を集め、取材、執筆を行います。取材のための資金集めや、原稿の掲載先を獲得するのも、ジャーナリスト自身の仕事です。
紛争地の取材には、現地の治安状況の調査、政治勢力のリーダーとのコンタクトなどの準備に2〜3カ月をかけるとか。「そこまで周到に準備しても、命を落としそうになったことはあります。紛争地の取材では、“引き返す”というオプションも必要なのです」。それでも吉田さんは、現地取材にこだわります。「自分の目で確かめた情報だからこそ、自信を持って紹介できます。また、生の情報に触れながら湧いてくる疑問こそ、ジャーナリストには最も大事な、次の“問題の発見”につながるのです」。
仕事の魅力について、「自分の主張を世の中に問いかけ、その反応が返ってくるところ。よい原稿を書けば、社会に影響力を及ぼすこともできるのです」と語る吉田さん。反面、社会から批判されるリスクも背負わなければなりませんが、その毎日の緊張感すら楽しんでいる様子です。
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