|
20歳のとき、内装デザインの会社に契約社員として勤めたのが、須藤さんの社会人としての最初の一歩。ところが、会社側の都合により半年で解雇。写真が趣味だった須藤さんは、平日は派遣社員として勤めながら、週末に、小学校の卒業アルバムの撮影を手伝うアルバイトを始めました。須藤さんはこのときに初めて、写真の専門的な技術を学んだそう。
その後、編集プロダクションにフォトグラファーとして就職。企業の社内報やパンフレットの写真を撮り、経験を積みました。フリーになったきっかけは、あるファッション誌のインテリア特集で取材を受けたこと。それが縁となって、その雑誌で撮影することになり、さらに編集者の紹介を重ねて、次々に仕事を依頼されるようになったのです。「フリーになったのは、自分を追い込みたかったから。自分の力がどこまで通用するか試したいと思ったんです」
写真の技術そのものは、専門学校や通信教育、さらには独学で身に付けることも可能です。でも、そうして身に付けた知識が、そのまま現場で通用するわけではありません。「趣味」から「仕事」へステップアップするには、現場で経験を積むことが大切。そのためには、「プロのアシスタントにつく」「編集プロダクションに就職する」などの方法があります。「とにかく実践あるのみ。知識だけあっても何も撮れません」
また、プロが使う撮影用の機材はとても高価。中には、借金をして買う人もいるそうです。須藤さんが以前、平日も週末も休みなしで働いていたのは、生活のためだけでなく、機材の費用を捻出するため。それに加えて、アルバイトをかけ持ちしたこともあります。
|