北浦さんの実家は、内科・外科・整形外科など7つの診療科目のある病院。家業を継がなければという責任感と、人の役に立つ仕事に就きたいという願いから、自然に医師を目指しました。医大に進み、呼吸器内科を専攻。内科を選んだのは、「全身を診ることができる医者になりたい」という思いがあったから。また、手術などで時間が拘束される外科に比べて、出産や子育てとの両立が比較的しやすいという理由もあったのだそう。
そして、大学病院での研修後、実家の病院で一般内科を担当するうちに、女性患者の痛みが分かる女性医師の必要性を痛感。女性スタッフ中心の女性総合外来の設立を考え、賛同した大学時代の仲間とともに、2003年12月、クリニックを開院しました。
女性医師の必要性が社会的に認められ、医師を目指す女性が増えている一方で、定着率は低いのが実情です。これは、勤務が過酷で、産休や育児休暇を取りづらいから。そんな中、女性医師同士が協力しあって、勤務体制を整備し、長く続けられるようにしようという動きが広がってきています。全国的に“女性専門の外来”が増えてきている背景には、こういった事情もあるのです。 |