【 file83 バイヤー 】
国内外から品物を見つけてきて、消費者に届ける……。今回は、通販会社でバイヤーを担当している、橋本真紀さん(仮名・23歳)にお話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 橋本真紀さん(仮名) 】

●バイヤー歴1年。23歳。
●3人の仲間とともに、バイヤーとしての日々を率直に綴ったブログも運営している。


【バイヤーの仕事内容】

バイヤーとは、販売したい品物を見つけて、買い付けてくる仕事。橋本さんは、世界のお土産品を通信販売している会社で、東南アジア・中国・韓国・台湾の4方面の「商品開発」を担当しています。

バイヤーが行う「商品開発」とは、商品の選定、商品カタログの作成、そして販売計画の立案などです。売れ筋の品物を見極め、適正な値段で仕入れることが一番のポイント。橋本さんの会社の場合、海外から直接商品を買い付けるよりも、国内商社から仕入れる割合が高いそうです。

海外出張はそれほど多くありませんが、毎週木曜日はトレードショーを見に行ったり、市場調査に出たりして、マーケットから疎くならないように心がけています。トレンドや次に来るブームを予想して、魅力的な品揃えを目指しているのです。

また、「商品開発」以外の仕事としては、クレーム処理、社内外の広報業務、営業所日報の作成なども担当。バイヤー仲間の3人で運営している「ブログ」も広報業務のひとつです。


【バイヤーへの道】

バイヤーになるために、特に資格などは必要ありません。流通業、商社、百貨店、アパレル会社などに入社して、バイヤーの仕事に就く場合がほとんどです。

大学では心理学を専攻していた橋本さん。心理関係の仕事を目指していたのですが、就職活動中に、現在の会社の求人広告が目に留まり入社試験を受けたのだそう。内定をもらい入社。バイヤー部門に配属されました。橋本さんの会社では、バイヤー6名中4名が女性です。

バイヤーとして必要なのは、「いま、何を消費者が望んでいるのかを見抜く力」。自分が良いと思うものを選定するのも大事ですが、橋本さんは、常に消費者の目を意識するよう心がけているとか。

さらに、値段交渉や、商品の仕入れなどでは、取引先との良好なコミュニケーションも大切です。これは、一朝一夕に築けるものではありません。「挨拶から始まり、購入者からの声を逐次フィードバックする、取引期日をしっかり守るなど、取引先に対し誠実な対応を積み重ねることで、狙った商品を確保できたり、リーズナブルに商品を提供できたり……。バイヤーは取引先とお客様の間に立つ中間業者。いい商品を提供するためには、誠実な姿勢で臨むことが重要なんだと思います」

橋本さんは、社内外の人も安心して仕事を任せてくれるように、「お客様や取引先の求めることに応えるよう努力する」「仕事には責任を持って取り組む」をモットーに日々努力しているそう。


【橋本さんの一日】
7時半: 起床
8時半: 家を出る
9時半: 仕事開始。主に、事務作業を行う
12時半: 昼食
13時15分: 再び仕事開始。商品開発や企画立案などを行う
18時15分: 退社
19時: 帰宅。読書や音楽鑑賞してくつろぐ
24時: 就寝

※帰宅時間はまちまち。遅い時には、終電時間になることも

【橋本さんにお話を伺って…】

バイヤーの仕事をして2年目の橋本さん。1年目は無我夢中でこなしてきましたが、仕事の流れが見えてきた2年目は、バイヤーという職業の難しさを痛感するようになったとか。

たとえば、販売予測を立てるにしても、「去年はこれくらいだから、今年はこれくらい」と言えれば楽なのですが、実際にはそうはいきません。去年と今年では、それぞれの販売実績に影響を及ぼす要因に違いがあるのです。ひとつひとつの要因を吟味していくのには、時間がかかります。また、商品によってはデータ不足で予測が立てにくく、すごくエネルギーを使う作業になることもあります。「それでも仕事が完結すると、使ったエネルギーの分だけ達成感を感じて、“またがんばろう!”と思います」

元々は「石橋を叩いて渡る」タイプだという橋本さん。「でも、バイヤーは会社の“攻め”の部分を担当する職種です。決断することも多い」。たまたま就いたバイヤー。いまは、「大変やりがいのある仕事だ、と実感しています」と語ってくれました。

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