【 file85 ファイナンシャルプランナー 】
日々の家計、年金やローンなど、お金の面でさまざまな相談に対応してくれるファイナンシャルプランナー。ワーキングウーマンにも人気の資格です。今回は、ファイナンシャルプランナーの杉田ゆみかさんに、お話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 杉田ゆみかさん 】

●ファイナンシャルプランナー歴3年。30歳。
●景気の回復は、相談内容にも現れてきているとか。「以前は景気の低迷のせいか、節約に関する相談が多かったのですが、最近では、住宅購入や子どもの出産など、将来を見すえた前向きな相談が増えています」


【ファイナンシャルプランナーの仕事内容】

杉田ゆみかさんが行っているのは、相談業務、セミナー講師、原稿執筆など。相談業務については、家計診断や生命保険の見直し、資産運用など、相談者が希望するテーマについて、分析・アドバイスを行っています。経営者保険や従業員向け保険など、法人を対象としたコンサルティングを行うことも。

また、生活設計に関わるさまざまなテーマでのセミナー講師も、重要な業務のひとつ。主に、資産運用、生命保険、住宅購入、退職後の生活設計などについて、生涯学習センターや金融機関などが主催する催しに準備段階から携わっています。一般向けのセミナーでは、初心者を対象とすることが多いので、「わかりやすく楽しいこと」を意識したセミナーになるように心がけているとか。さらに金融機関の販売員向けに、投資理論などの専門的なセミナーを行うことがあります。

最近増えているのが、原稿の執筆。特に、Web上でのコラム執筆が多くなっています。「私としては、個別相談をメインでやっていきたいと考えていますが……。現状では、セミナーや原稿執筆の比率が大きいです」


【ファイナンシャルプランナーへの道】

大学の法学部を卒業後、生命保険会社に勤めた杉田さん。そこでは、保険や住宅ローン、投資信託などのセールスを担当。金融の世界の面白さを知る一方で、「もっとお客様の疑問に答えたい」と感じていました。

その後、ライフプランや資産運用のソフトを開発するソフトウェア会社に転職。そこで、投資理論に興味を持つと同時に、その奥深さを知り、「複雑難解に見える投資理論を勉強し、それをわかりやすく伝えることのできるファイナンシャルプランナーになりたい」と考えるようになりました。会社に勤めながらCFP資格を取得。さらに、体系的に金融を学ぶために、会社を退職して、大学院の国際会計研究科に入りました。

大学院では、ファイナンス理論や証券投資理論、会計について勉強。そこで得た知識は、現在の仕事の中でも、特に資産運用の分野で役立っています。さらに、学生生活の中で、普段は知り合うことのできない、幅広い職業、年齢の仲間と知り合えたのも大きな収穫。一緒に学んだ仲間から、仕事の依頼を受けることもあるそうです。

なお、ファイナンシャルプランナーの資格としては、日本FP協会が認定するAFPとCFPとがあります。CFPは、AFP取得後1年間の実務経験で受験資格が得られます。試験も難関ですが、ファイナンシャルプランナーを名乗って仕事をするのなら、CFP取得が望ましいとか。とはいえ、金融機関をはじめ、多くの業界でもCFP取得者が増えている現状では、差別化を図るために、CFP以外の資格も必要になってきています。実際に、杉田さんは専門職大学院で、修士(MBA in Finance)を取得し、実務に役立てています。

個人の資質としては、幅広い知識だけではなく、コミュニケーション能力も必要。個別相談での顧客とのやり取りの際にも、他の専門家との連携の際にも、コミュニケーション力がないと話がスムーズに進みません。もちろん、相手の話をじっくり聞く姿勢も大切です。


【杉田さんの一日】
「セミナーや面談がある日の場合」
6時: 起床。日経新聞を読む。朝食
9時: セミナー会場にて、セミナー資料の確認等
10時: セミナー開始
12時: セミナー終了
13時: 会食
15時: 事務所にて顧客と面談
17時: 面談をした顧客の情報整理
18時半: 帰宅。メールチェックや雑務。夕食
24時半: 就寝

【杉田さんにお話を伺って…】

現在、多くの金融機関などで、ファイナンシャルプランナーとして、顧客対応のできる人材が求められています。しかし、ファイナンシャルプランナーとして独立開業していくのは容易ではありません。

杉田さんが独立してみて感じたことは、フリーで仕事をしていくのは予想以上に大変だということ。顧客を集める努力、仕事を維持する努力など、本来の業務以外の部分で多くの努力が必要になります。「開業後は、認知度を上げるのに苦労しました。インターネットの検索エンジン対策から、チラシ配りまで、あらゆることを試みました。成果が出ずがっかりしていた時期もありましたが、保険会社での営業時代を思い出し、こつこつと活動を継続しました」

その甲斐あってか、最近では相談業務も順調に増えてきているとのこと。ホームページやセミナー経由の依頼だけでなく、人の紹介による相談が増えてきていることも、杉田さんの自信につながっています。

「個別相談で、相談前は不安でいっぱいな表情をされていたお客様が、相談後、明るく生き生きとした表情になったとき、この仕事のやりがいを感じます」と杉田さん。これからも、相談者の側に立った、わかりやすいアドバイスやセミナーを心がけていきたいと考えています。


◎ FPハウス スターバレリーナ
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