【 file86 ジュエリーデザイナー 】
金・銀・プラチナ、各種の宝石を材料にして、美しいアクセサリーをデザインするジュエリーデザイナー。女性の憧れの職業のひとつです。今回は、ジュエリーデザイナーのコバヤシアケミさんに、お話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 コバヤシアケミさん 】

●ジュエリーデザイナー歴13年。39歳。夫と2人暮らし。猫1匹。
●ジュエリーの世界で、企業内デザイナー、フリー、講師など幅広い経験を積む。2000年に、自分のブランドを設立。現在は企業内デザイナーと自社ブランドの経営という、新しいワークスタイルに挑戦中。


【ジュエリーデザイナーの仕事内容】

ジュエリーデザイナーとひとくちに言っても、勤務形態はさまざまです。メーカーのデザイン部門やリフォームショップなどに勤務する場合は、企画、デザイン、制作などが、部署や担当者ごとに分かれているケースが一般的。会社の規模によっては、企画から制作まで1人の担当者が手掛ける場合もあります。

コバヤシアケミさんは現在、企業に所属し、新ブランド立ち上げの企画デザインを担当しています。並行してコバヤシさん個人のブランド『akke』のオーナー・デザイナーとしても活動中。『akke』のジュエリーは、以前はショップに卸していましたが、現在は主に展示会などに出品しています。展示会の予定が入ると、会社から帰宅後も、ひたすら作成や準備に取り組むのだとか。


【ジュエリーデザイナーへの道】

ジュエリーデザイナーになるには、特に必要な資格などはありません。美術関係の学校などで学んだデザインのノウハウをベースに、高価な貴金属素材の知識については、就職後、実践で身につける場合が多いそう。

コバヤシさんの場合、芸術系の大学で工芸科を卒業し、大学院で彫金を学びました。「デザイナー」という職業には憧れていましたが、意外にも、ジュエリーへのこだわりはなかったそう。「強いて言えば、幼い頃からミニチュアやお菓子のおまけといった『小さいもの』が好きでした」

最初、パールの老舗ジュエリーブランドのデザイン室に就職。その後、他社に転職し、約7年間、企業内デザイナーとしての日々を過ごしました。「伝統ある会社からのスタートは、今思えばとてもラッキーなことであり、勉強にもなりました。しかし、どうしても会社のデザインを好きになれませんでした」。悩んだ末、本来の自分に正直なデザイン表現を求めて、退職しフリーに。

そして、コバヤシさんはジュエリー専門学校の講師や、企業からの委託でジュエリーデザインなどをしながら、6年前に『akke』を立ち上げ、オリジナルデザインをスタート。機械を使い、たくさん製造できる「量産」、人の手で、一つ一つ丁寧に作る「逸品」。この2つの良さをそれぞれ追求することが、コバヤシさんの現在のテーマです。


【コバヤシさんの一日】
6時30分: 起床。朝食。軽く掃除
8時30分: 出勤
10時: 仕事開始
12時〜13時: ランチ
18時: 仕事終了
20時: 帰宅。夕食後、TV、読書、ストレッチなど
23時: 入浴
24時過ぎ: 就寝

【コバヤシさんにお話を伺って…】

コバヤシさんは、業務を通して実力を身につけてきました。「ジュエリーデザイナーは気軽になれる、という意識があるなら、それは違うと思います。この仕事を目指すなら、制作スタッフに、正確に仕様を伝えられる『絵』が描けることが基本。そのためには、しっかりとしたデザインの基礎が大切なんです」とアドバイス。

また、十分な基礎の上に必要になるのが「独創力」。コバヤシさんの場合、日頃から気になった「美しいモノ」「美しいカタチ」を頭にストック。「新しいアイデアが浮かぶのは、一番リラックスした状態だからか、就寝前がほとんどです」

自分らしさを表現したデザインを心がけるというコバヤシさん。「私が納得できたデザインで、その意図がお客様に伝わり、ご購入いただける。デザイナーとしては、それが大きな喜びです」


◎ コバヤシさんのブランド「akke」のサイト
http://www.akkeweb.com

◎ 現在勤務している企業の
パーソナルジュエリーブランド「uta」のサイト
http://www.denari.jp

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