【 file87 英語講師 】
英語力を生かす仕事のひとつとして、「英語講師」を考えている方もいるのでは。今回は、英会話教室を経営している沢崎幸江さんに、お話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 沢崎 幸江さん 】

●英語講師歴6年。35歳。父、母、夫、5歳の息子との5人家族。「夜間のレッスン時などは、息子を両親に見てもらっています」
●福井県坂井市にて「さわざき英会話スクール」を開設。英検1級、TOEIC 985点。アメリカ・ラトガーズ大学院卒業、教育学修士。教員免許(英語)取得。


【英語講師の仕事内容】

沢崎幸江さんは、幼稚園児から中学生、さらに大人向けの英会話教室を開いています。生徒数は、小学生を中心に約70名会話練習に加え、絵本などを使用してのリーディング、日記などのライティング指導にも力を入れています。テキストは、家庭でも練習できるCDなど音声付きの教材を、生徒の様子をみて毎年選定。ラミネートしたカードなど、自作の教材も使います。

毎年3月には英語劇や歌などによる発表会を行い、クラスごとに学習の成果を披露。また、保護者向けにレッスンの様子や英語教育に関する情報を発信するニュースレターを毎月発行したり、アカデミックレポート(通知表)を発行したり、定期的に授業参観を行なったりしています。そのほか、講師を迎えて「国際理解教育ワークショップ」を開催し、保護者や教室の生徒以外の参加者とともに、世界への視野をひろげる活動もしています。

大人向けのクラスは、「文法はだいたい分かっているけれど、会話が苦手」という人が対象。“聞く、話す”に力を入れたレッスンを行っています。「ここで実用的な会話を覚え、毎年海外旅行に行かれる方も。英語に親しむというスタンスで、わきあいあいとレッスンが進みます」


【英語講師への道】

英語は学生時代からの得意科目だったという沢崎さん。大学卒業後、行政職の公務員として働きながら、英会話スクールや独学で、英語力のスキルアップに努めていました。

そんな沢崎さんの転機になったのが結婚。夫が会社の費用でアメリカの大学へ留学することが決まり、退職して一緒に渡米することに。そして、「夫が通う大学の教育学部の大学院に『外国語教育』という専攻があることを知って、私も好きな英語を生かせる『英語講師』になる勉強をしようと決心しました」

渡米前の半年間は、大学院入学のために猛勉強。TOFELGRE(アメリカの大学院進学適性試験)を受験して見事合格。渡米してからは、ネイティブのように自在に発言できない分、レポートなど「書く」方面で挽回しました。1年半の在学中、実習でアメリカの子どもたちが生き生きと楽しそうに外国語を習う姿に感銘を受け、子どもに英会話を教えたいと思うように。

英語講師になるのに必須の資格はありませんが、英検2級程度以上の語学力は必要。児童英語講師の場合は、民間の英語スクールの養成コースで学んだのちフランチャイズ加盟で教室を開設する方法が一般的で、収入は月5〜10万円くらいが多いとか。

沢崎さんもアメリカからの帰国後、教室開設を検討したときには、ノウハウが確立しているフランチャイズ加盟も考えました。しかし、自分の好きな方法で教えたいことと、マージンの支払いなどを考え、個人経営の教室を開くことにしたのだそう。自宅の一室から始め、4年目に両親が持っていた土地に自己資金約500万円をかけて専用の教室を建てました。「現在は、経費を差し引いても一般企業OLの給与とほぼ同じ。収入面では満足しています」


【沢崎さんの一日】
7時: 起床、朝食
8時: 息子の送迎
9時: 家事
10時: レッスンの準備、教材研究など(途中で昼食)
13時半: 息子の送迎、世話
15時半: 息子を祖父母に預け、仕事
16時半: レッスン(小学生)
18時: 夕食
18時半: レッスン(小学生、中学生)
21時半: 帰宅
22時: メールの確認、ニュースレター作成など
24時: 就寝

【沢崎さんにお話を伺って…】

沢崎さんが苦労したのは、小学生への対応。特に、文法の導入時期には試行錯誤したのだそう。「のびのびと楽しく“聞く・話す”ことから始め、多くの絵本を読みこなすうちに、簡単な文を作れるようになります。その時点で詳しく文法説明を行なうと、『ああ、そういうルールがあったんだ』と抵抗なく習得してくれます」

保護者との意思の疎通も大切です。「小学生に宿題は不要と考える保護者の方もいますが、英語は教室に1週間に1時間通っただけでは上手になりません。宿題は必ずやってくるといった教室のルールを保護者の方々に伝え、それを納得したうえで入会してもらっています」

思うように英語力が伸びない生徒にも、教え方などを工夫して、少しでも将来への基礎づくりの手助けをしたいという沢崎さん。「『英語が大好きだから、レッスンは絶対休まない』と言ってくれたり、小学生から教えている子が中学生になって交換留学の試験にチャレンジしたり。そのような、生徒の英語に対する積極的な姿勢を見ることができたときは、大変うれしく、やりがいを感じます」


◎ Yuki's English Club(さわざき英会話スクール)
http://www.fukuiweb.com/eigo/

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