現在のところ、医療ソーシャルワーカーになるために、特に資格はいりません。しかし実際には、専門学校や大学などで福祉を学んで、国家資格の「社会福祉士」を取得し、医療機関に就職する場合が多いそうです。
榊原さんも、大学では社会福祉学を専攻しました。医療ソーシャルワーカーを目指したのは、家族が入院して心細い思いをしたという経験から。「気軽に相談できる人が病院にいたらいいのに…」と感じていた頃、医療ソーシャルワーカーの存在を知って、自分の進むべき道を決めました。「大学での専門の勉強で、ソーシャルワーカーとしての視点や価値観を学ぶことができたと思います。施設見学や現場での実習、障害のある方や現場で働く先輩による講義も、いい勉強になりました」
「社会福祉士」の資格を持っている榊原さんですが、医療系の資格を持つスタッフがほとんどの職場の中に、文系の人間が入っていく難しさを感じることもあるのだそう。「今でこそ、少しずつソーシャルワーカーの名は浸透してきていますが…。先輩からは、ソーシャルワーカーが医療機関にいる意味をスタッフへ理解してもらうために、いろいろと苦労されたと伺っています」
もちろん、患者とのコミュニケーションが必要な仕事ですから、医療関係の専門分野について、疾病や治療法、リハビリや介護の内容をある程度理解できる知識は必要です。「これらはほとんど、就職後に、本を読んだり、スタッフに教えてもらいながら勉強しました」 |