【 file92 自動車メーカーの広報 】
社内外に向けて、企業の商品・サービスなどの情報を発信する広報部。配属希望の多い部署のひとつです。今回は、自動車メーカーで軽自動車の広報を担当している小宮若奈美(もなみ)さんにお話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 小宮若奈美さん 】

●広報歴5年。36歳
●小宮さんの父親も、別の会社で長く広報業務をしていたとのこと。「着任前に、父から、市販の『広報部とは』という本を渡されました」


【広報の仕事内容】

広報とは、その会社や団体の情報を、株主やユーザー、世間などに、広く正しく知ってもらう仕事。小宮若奈美さんが所属しているスバル広報部は、新聞記者向けに情報を発信するグループや、株主向けに発信するグループなどに分かれています。

広報と宣伝が一緒になっている会社もありますが、小宮さんの会社では、別組織とのこと。広報と宣伝では、PRのためにとる手法が異なっています。宣伝の場合は、テレビコマーシャルなどによって、一般消費者に直接語りかける方式。それに対し、広報は、プレスリリースや掲載誌、ショーなどによってPRに努めています。

小宮さんは、自動車メディア関係者向けのグループに所属し、軽自動車全般を担当しています。たとえば、自動車雑誌の編集者や評論家の方々に、新車情報や、評価用の試乗車を提供して、専門誌に掲載してもらえるようにすることも広報の仕事のひとつ。また、「ステラ」発売時には、小宮さん自身の言葉で新車の魅力を語る、社内初のブログによるPRも行いました。


【広報への道】

小宮さんは最初から広報の仕事をめざしていたわけではありません。その前は「健康保険組合」というまったく別の部署。広報への辞令を受けたとき、仕事に興味はあったものの、実際に何をする部署かはわからず、不安に思っていたのだそう。

配属となって感じたのは、「広報とは人とのつながりで成り立っている仕事」ということ。「広報を担当して5年になりますが、経歴は関係ないと思います。それよりも、物事を客観的に見られるか、好奇心が旺盛か、コミュニケーションが好きで人の話をよく聞けるか…何より、自分の企業・商品を愛せるかが重要な資質だと思います」


【小宮さんの一日】
<試乗会イベントを行った、ある日の場合>
6時: 起床
7時: 試乗会場へ到着。準備、朝礼&最終ミーティング、車輌確認
8時: メディア関係者受付&車輌予約開始、商品説明
9時15分: 試乗スタート、メディア関係者へ技術関係者を仲介
14時30分: 昼食
17時: 試乗会終了、終礼、片付け、翌日準備
18時30分: 連絡、残務
19時30分: 夕食
20時: 社内関係者とミーティング
21時: 資料まとめ、問い合わせ対応
22時: 宿泊先の部屋でメディアからの情報・意見・質問まとめ。翌日の確認。入浴
24時30分: 就寝

【小宮さんにお話を伺って…】

小宮さんにとって、この5年間で一番思い出深いのは「ステラ」のブログを立ち上げたこと。開発者のいる群馬へ何度も足を運び、打ち合わせを重ねたそう。「記事は社内でチェックを受けてから、土日・祝日以外、毎日掲載しました。“ステラに興味がもてた”“車がここまで深く検証して造られているとは思わなかった”と読者にも好評で、3カ月の予定が、半年間やらせてもらいました」

ブログ掲載中は、同世代の女性社員たちがアドバイスをくれたり、一緒に考えて盛り上げてくれたとか。「スバルのPRを考えてくれる女性社員がこんなにもいる!と実感できて、何よりうれしかったです」

「人とまっすぐ向き合い、うそをつかないこと。約束を必ず守ること。あきらめず考え抜くこと」を心がけているという小宮さん。「当たり前のことばかりなのに、いつでもこの姿勢を保つのは、難しいと感じています」


◎ SUBARU
http://www.subaru.co.jp/

◎ STELLA(ステラ)のブログ
http://d.hatena.ne.jp/car-stella/


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