【 file93 不動産コンサルタント 】
不動産の売買や有効活用などの相談にのってくれるのが、不動産コンサルタント。今回は、建築士事務所を開設し、不動産コンサルティング業務や設計業務に携わっている加藤一枝さんにお話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 加藤一枝さん 】

●不動産コンサルタント歴16年。39歳
●不動産コンサルタントとしての仕事のほかに、建築士としての仕事、専門学校のインテリア講座の講師など、多忙な毎日を送っています。


【不動産コンサルタントの仕事内容】

土地の有効活用に関する相談にのったり、不動産の売買、賃貸の仲介などの場面でアドバイスをしたりするのが主な仕事。特に、路線価の高い都心部では、不動産の相続に際して、ますます頼りになる存在となっています。

加藤一枝さんが行っているのは、主に相続対策としての土地活用法の提案。依頼主に合った相続税の節税方法をアドバイスしたり、建築計画や収支計画を立てたりします。賃貸物件の建築計画を立てる際には、将来の状況の変化に応じて、分割したり売却したりすることも視野に入れた計画にしているとか。また、収支計画に無理がないように、賃貸需要の予測など、市場調査を行うことも。


【不動産コンサルタントへの道】

加藤さんが不動産コンサルタントを目指すきっかけとなったのは、身内の方が、相続で大変苦労をしているのを目にしてきたことから。また、環境と調和のとれた住まいづくりにも、元々関心があったのだそう。

大学では住居学を専攻。卒業後、東京都内の不動産会社に就職し、都心の高級住宅街の土地の有効活用提案などを行っていました。その後、故郷である愛知に戻って、都市公団の関連会社に入社。再開発事業の事業計画を担当するなど、さまざまな土地活用の現場に関わってきました。03年には独立して晴ハレ住環境設計を開設し、不動産コンサルティング業務と建築設計関連業務の両方を行っています。

不動産コンサルタントに必要な知識は、法律、税制、金融、建築など多方面にわたります。世の中のトレンドをつかむ能力や、各分野のプロフェッショナルとの共働の経験も役立つとのこと。また、不動産コンサルタントは、依頼主と建築業者などの専門家との間をとりもつ立場なので、依頼主の意図を汲んで、専門家を活用する能力も必要です。

不動産コンサルタントの業務を行うのに、特に資格は不要です。しかし、依頼主から安心して任せてもらうために、また自分自身の知識を確認するためにも、加藤さんは「不動産コンサルティング技能登録者」の資格を取得しています。これは、財団法人 不動産流通近代化センターが実施する資格試験(国土交通大臣認定)に合格した人に交付される資格。不動産コンサルティングに関する一定水準の知識や技術をもっているという証明になります。


【加藤さんの一日】
5時30分: 起床、朝食づくり
6時30分: 朝食、身支度
7時30分: 自宅内の仕事部屋でメール・FAX等チェック
工事関係者が動き出す前に連絡事項を取りまとめる
8時30分: 掃除・洗濯等の家事と筋力トレーニング
9時: 図面や資料の作成作業
12時: 昼食、休息
13時: 設計打ち合わせや工事現場での工事監理など
16時: 工事記録の作成作業、専門学校の講義用のレジュメ作成など
18時30分: アイロンがけ、夕食づくり
20時: 晩酌&夕食
22時: メール等チェックを行い、同業者や友人との情報交換
23時: 読書
23時30分: 就寝

【加藤さんにお話を伺って…】

加藤さんは現在、一級建築士の資格も持ち、建築設計や工事監理業務も請け負いつつ、コンサルティング業務を行っています。「今のところ、コンサルティング報酬は、建築設計・工事監理業務の費用の中に含まれていますが、将来は、不動産コンサルティング業務を個別に評価してもらえるように努力していきたいと思います」

また、単なる土地活用にとどまらず、木にこだわった住まいづくりも目指している加藤さん。「自然環境を考えて、できるだけ国産木材や自然素材を使って、家を作りたいと思っています。そして、職人の技術や知恵を次の世代へ継承していけるような、誇れる仕事を創り出すことも、不動産コンサルタントの仕事だと思います」


◎ 晴ハレ住環境設計
http://www.h6.dion.ne.jp/~halehale


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