石田さんは高校生のころ、一度はスタイリストに憧れたものの、当時は特別な世界という印象が強く、なるすべも知りませんでした。好きなファッションで違う道を模索し、服飾系の文化女子大に進学。卒業後、一番好きなブランドに就職し、「ヒステリックグラマー」に配属されました。
最初は営業、2年目からプレスとして10年間在籍。貸し出し・返却、広告の撮影準備、デザイナー取材のスケジュール管理など、プレス業務全般をこなしていました。
その後、特定のブランドをアピールするのではなく、自分で表現してみたいと、32歳でスタイリストに転身。今までプレスで培ってきた経験と人脈を生かしたスタートでした。石田さんの周りでは、スタイリストのためのスクールに通ったり、アシスタント歴何年というステップを経て、スタイリストになる方も多いようです。
最初の1年は、幸いにも仕事に恵まれ、あっという間に過ぎていきました。2年目に入って周りが見え始めたとき、「このままの姿勢では、仕事が来なくなるのでは」「自分に足りないものがあるのでは」などと危機感を覚えたのだそう。そんな折、営業回りをしていて、新人だった中ノ森BANDに出会いました。“このバンドをスタイリングしたい!”とやりたいことが見え、受け身だった自分を反省。「2年目からが、本当の意味での自立。仕事に対して、能動態に変わりました」 |