【 file98 コピーライター 】
広告のキャッチコピーやボディコピーなどを作成する「コピーライター」。今回は、大阪在住の高野朋美さんにお話を伺いました。
■■ プロフィール ■■

【 高野朋美さん 】

●コピーライター歴4年。37歳。
●「オフィス・ともとも」代表。企画から執筆まで携わった本、「家族いっしょにいる幸せ」(善本社/1500円)が全国の書店で発売中。


【コピーライターの仕事内容】

コピーライターは、広告の文章を作り出すのが主な仕事。関わる分野は、新聞・雑誌・ポスターなどのグラフィック広告から、テレビやラジオのCM、企業サイトやバナー広告までいろいろです。勤務形態は、広告代理店や編集プロダクションに勤務したり、フリーランスで仕事をしたりと様々。

高野朋美さんは、個人事務所を構え、フリーで活動するコピーライター。最近は、メールやサイトで商品を宣伝する「セールスレター」、求人サイトなどのコピーのほか、月刊誌の旅行コーナーや医療セミナーの取材記事などを主に担当しています。

高野さんがコピーを作る上で大切にしているのは、「ヒアリング」。クライアントが求めていることを詳しく聞き出すために、綿密な取材を重ねます。その後、クライアントのOKが出るまで根気強く言葉を改良し、コピーを作成していきます。「表現って難しいもの。微妙なニュアンスの違いが、出来上がるコピーにも表れるのです。ぴったりの言葉を紡ぎだすために、日頃から、いいフレーズが浮かんだら、電車の中でも路上でもメモするようにしています」


【コピーライターへの道】

小さい頃から、書くことが好きだったという高野さん。大学卒業後、静岡の新聞社に就職。さらに消費者向けの専門紙に転職し、記者生活を続けていました。そんな高野さんに転機が訪れたのは6年前。「ふるさと・島根にいる母が倒れたのです。実家の写真館を手伝うため、夫を残して子連れの単身赴任のような形で帰郷。ここでカメラの技術を学びました」

3年後、再び大阪に戻ったものの、写真館の繁忙期は帰郷して手伝わなければならないため、正社員として勤めることは断念。フリーランスでライター業をスタートしました。パソコン1台とブロードバンド環境があり、特に開店資金などは必要なかったとか。

同時に、取材記事の執筆だけでなく、コピーも書けるようになりたくて、「コピーライター養成講座」で勉強しました。キャッチコピーで人の目を引きつけ、文章でじっくり読ませる二段構えにスキルアップ。コピーライティングを生かしたHP制作を行うなど、仕事の幅が広がったそうです。現在、仕事の比率は、ライター&コピーライターが8割、HP制作・カメラマンとしての仕事がそれぞれ1割くらい。年収は、消費者向け専門紙の記者時代より若干増えているそうです。


【高野さんの一日】
<取材に出向いた、ある日の場合>
7時: 起床。家族を送り出す。家事
10時: 自宅そばの仕事場へ。掃除、メールチェック
前日の原稿作成、今日の取材先の下調べ
12時: 昼食
13時: 移動
14時: 取材先にてヒアリングや写真撮影
16時: 仕事場へ戻る
17時: 写真データのバックアップ、メールチェック
18時: 今日取材したものの方向性やポイントを整理
19時: 帰宅
20時: 家族と夕食
24時: 就寝

【高野さんにお話を伺って…】

コピーライターに必要な資質を伺ってみると、明快な回答が返ってきました。「たった一つ、書くことが好きだということ! そして、みんなの心に届く言葉を書くには、普通の人の感覚を持っていることがとても大切なんです」

何事にも前向きな高野さんですが、クライアントに何度もコピーのダメ出しをされると、ストレスを感じることもあるそうです。そんなときの対処法は、「自分ができる精一杯のことをしたんだからと、いったん開き直ること! それからまた誠実に、正直に仕事を続けていると、必ず新たな道が開けると思います」

また、いつも大量の訂正が出る特集記事の担当をはずされず不思議に思っていたら、「いろいろこちらの相談にも乗ってくれるし、へこたれないから助かる」と評価されていたとか。コピーの実力よりもまず、「いいものを作るためにがんばる!」という姿勢に、クライアントは目を止めてくれることを実感。「この編集プロダクションの社長から、『あなたはうちの主筆だよ』と言われたときはとてもうれしかったです」


◎ オフィス・ともとも
http://tomotomoc.blog75.fc2.com/

◎ 高野さんがメインライターの近著:
「家族いっしょにいる幸せ  〜大切な人に会いたくなる100いくつかの物語〜」
http://pgcfamily.seesaa.net/


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