新製品・本・音楽・舞台 情報をいち早くキャッチしたい方へ
「日経ウーマン 週刊 Mio(ミオ)メール」(月4回)配信中。
お申し込みはこちらへ GO!

      ◇◇ 2007年 10月のカルチャー情報 ◇◇

  【本】 世界の終わりの終わり
  【本】 果ての花火―銀座開化おもかげ草紙
  【音楽】 LAS VEGAS
 

【舞台】 忘れられない人

  【 本 】
 

【 世界の終わりの終わり 】
●角川書店/1575円

妹の死によるトラウマから、町を囲む線路の外に出られない僕。そんな彼にも小説家になるという夢があった。北海道の片田舎でひとり小説を書き続け、念願の作家デビュー! ところが本は売れず、時給680円のバイトに頼るジリ貧生活。ついには作家をクビになり、閉塞的な状況の中どんどん追い詰められていく僕は、起死回生をかけて東京を目指すが…。小説家の苦悩と葛藤を生々しく描きながら、小説の在り方を模索する意欲作


【インタビュー】

ミステリー作家として20歳でデビュー。マニアックで型破りな作風でコア読者を獲得した佐藤友哉さん。近年は文芸誌にも進出、ジャンルを超えた縦横無尽な表現は文壇でも注目を浴び、26歳で三島賞を受賞した。期待の新刊は、02〜04年にかけて雑誌に発表された3つの中編から成る連作小説だ。

「単行本化にあたっては、手を加えてないところがないくらい手を加え、新作を書き上げたような感覚です」主人公は小説家。19歳で新人賞を取り作家になったが、出す小説はすべて泣かず飛ばず。ついには出版社に見放され、本を出せなくなってしまうところから物語は始まる。

「連作を開始した頃は、僕自身、作家としての方向性に行き詰まってくさくさしていました。そんな状況が、この小説を生んだ背景にあります」
(インタビューの続きは本誌で…)

●佐藤友哉さん
80年北海道生まれ。01年『フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞を受賞し作家デビュー。講談社ノベルスで若い読者を中心にカルト的な人気を博す。その後、純文学のフィールドでも執筆、05年『子供たち怒る怒る怒る』が野間文芸新人賞候補に。07年5月『1000の小説とバックベアード』で三島由紀夫賞を受賞。私生活では昨年、
作家の島本理生さんと結婚。「妻とは仕事の話はしないです。仕事は仕事、家庭は家庭です、ハイ」

  【 本 】
 

【 果ての花火―銀座開化おもかげ草紙 】
●新潮社/1575円

幕末から明治へ。動乱の時代を生きる元士族の主人公・久保田宗八郎が、ユニークな仲間たちと一緒に文明開化の闇がもたらす事件に遭遇する。『銀座開化おもかげ草紙』シリーズの第2弾。始まったばかりの株取引でひと儲けしようとする人々が騒動を巻き起こす「水とあぶら」、現代にも通じる格差社会の残酷さを描いた「血の税ぎ」、美しい芸者を殺した真犯人を突きとめて、罪を着せられた弟を救う「狸穴の簪」など6編を収録


【インタビュー】

直木賞受賞第一作『果ての花火―銀座開化おもかげ草紙』を上梓したばかりの松井今朝子さん。実は直木賞の発表待ちの時間に、この作品の原稿を直していたとか。「記者会見で手を見られたらやばかったですね。赤インクとホワイト修正液で汚れていましたから(笑)」

記念すべき日に校正が完了した本書は、明治時代を舞台に主人公で元士族の久保田宗八郎と同じ銀座のレンガ街に住む愉快な仲間たちが様々な事件に立ち向かう連作短編集。『幕末あどれさん』にも登場する宗八郎は、思い入れの深いキャラクターだという。

「ちょっと偏屈で、時代に乗り遅れている。私自身を一番投影させている人物なんです。例えば50代の私はパソコンが全然扱えないというほど年をとってはいないけれども、自由自在に使いこなせるほど若くもない。宗八郎もそんな感じで、中途半端な年代に生まれた人なんですね」
(インタビューの続きは本誌で…)

●松井今朝子さん
53年京都府生まれ。早稲田大学大学院で演劇学を専攻、松竹に入社、歌舞伎の企画と制作に携わる。退職後、小説家デビュー。97年『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、07年『吉原手引草』で直木賞を受賞。『非道、行ずべからず』『似せ者』など著書多数。執筆活動のかたわら公式サイト( http://www.kesako.jp/ )のブログに毎日の晩ご飯を掲載。「あれを見ると家に帰りたくなると言われます(笑)。ずっと家にいる仕事なので料理は気分転換になりますね」

  【 音楽 】
 

【 LAS VEGAS 】
●シンガー・ソングライター:鬼束ちひろさん

シングル『everyhome』『僕等 バラ色の日々』を含む4thアルバム。プロデュース/アレンジを小林武史が担当、鬼束ちひろの奥深い才能がシンプルに表現されている。エッジの効いたロックサウンドが楽しめる『amphibious』、「賛美歌っぽいものを作りたかった」という『BRIGHTEN US』など、幅広い音楽性が堪能できる。10月31日発売 3000円(ユニバーサルミュージック)


【インタビュー】

シングル『everyhome』『僕等 バラ色の日々』で音楽シーンへの復帰を果たした鬼束ちひろさんが、実に4年10カ月ぶりとなるフルアルバム『LAS VEGAS』を完成させた。活動休止中は「曲も書いてなかったし、歌も全く歌ってなかった」という鬼束さんだが、柔らかく、優しい空気が伝わるボーカルからは、これまでとは違った魅力が感じられる。

「“ちゃんと歌えるんだろうか?”という不安はあったし、いまも手応えはないんです。前よりもパワーがなくなった気がするので、それはこれから取り戻していきたい」

「傷口を照らす光が欲しい」という切実なフレーズを持つ『Angelina』など、内面を真っすぐに見つめたソングライティングも、さらに深みを増している。「劣等感の塊」と自らを評する彼女は、歌うこと、曲を書くことで自分と折り合いをつけているのかもしれない。
(インタビューの続きは本誌で…)

●鬼束ちひろさん
80年宮崎県生まれ。02年、シングル『シャイン』でデビュー。2ndシングル『月光』、1stアルバム『インソムニア』のヒットにより、瞬く間にその才能を世間に知らしめる。武道館公演を成功させるも、過密なスケジュールにより体調を崩し、一時休業することに。06年から小林武史プロデュースのもと、音楽シーン復帰を果たす

  【 舞台 】
 

【 忘れられない人 】
●俳優:相葉雅紀さん

幼い頃から重い心臓病を患うアダムは、孤児院育ちの寡黙な青年。そんな彼は、同じダイナーで働くウエートレスのキャロラインを一途に想い続けていた。10月22日〜東京グローブ座、11月16日〜大阪・シアターBRAVA!で上演。演出/宮田慶子 翻訳・脚色/高平哲郎 出演/相葉雅紀、加藤夏希、岩佐真悠子ほか
問い合わせ 0180-993-740(テレドーム)


【インタビュー】

バラエティーで観る相葉雅紀さんはいつも楽しそうだ。屈託ない笑顔で、時に飛び出す天才的ともいえる“天然”な発言が番組全体の盛り上がりを加速させる。そんな相葉さんが次の舞台で、なんと寡黙で孤独な青年を演じるという。クリスチャン・スレーター主演の映画『忘れられない人』を舞台化したラブストーリーだ。

「最初に映画を観たんですけれど、すごく不思議な感覚がありました。アダムは病気のために隔離されて育って、人とほとんど話したことがない。そんな人が恋をすると、あんなふうに純粋になれるんだなぁって。寡黙でセリフが少ない分、動きひとつにすごく感情が表われていたりする。演じるの、難しそうですよね」
(インタビューの続きは本誌で…)

●相葉雅紀さん
82年千葉県出身。96年にジャニーズ事務所入り。Jr.時代から人気を博し、テレビドラマや映画に出演。99年に嵐としてデビュー後は、そのキャラクター性でバラエティー番組でも活躍。現在、日本テレビ系『天才!志村どうぶつ園』にレギュラー出演中。嵐としては9月にシングル『Happiness』がリリースされたばかり