新製品・本・音楽・舞台 情報をいち早くキャッチしたい方へ
「日経ウーマン 週刊 Mio(ミオ)メール」(月4回)配信中。
お申し込みはこちらへ GO!

      ◇◇ 2007年 11月のカルチャー情報 ◇◇

  【本】 有頂天家族
  【本】 望みは何と訊かれたら
  【音楽】 COVER ALL YO!/COVER ALL HO!
 

【舞台】 テイクフライト

  【 本 】
 

【 有頂天家族 】
●幻冬舎/1575円

京の狸の長にあった偉大なる狸を父に持つ下鴨四兄弟。しかし長男は土壇場に弱く、次男はやる気のなさが極まり蛙に。三男は面白主義が過ぎて何かとお騒がせ、四男は化け下手ですぐに尻尾を出す。頼りない四兄弟が、宿敵・夷川家や、天狗、人間に足を引っ張られながらも、姿形を巧みに変えて京の街を暗躍する。森見氏のお気に入りは半天狗の美女・弁天。「わがままで敵か味方か分からない予測不能な動き! 書いていて興奮します」


【インタビュー】

明治の文豪のような端正な文体で、京都の大学生のとんまな恋を描いた『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞し、大人気の森見登美彦さん。そんな彼が自ら各出版社に売り込むもなかなか執筆の機会を得られず、温め続けていた企画があった。狸の話だ。大学時代、住宅街にひょっこり現れた狸と目が合って以来の野望であった。待つこと5年、満を持して刊行となったのが『有頂天家族』だ。下鴨神社の糺ノ森(ただすのもり)に住む狸の名門・下鴨家。偉大なる父は鍋の具となり、一族の威信は失墜の一途。遺された子狸四兄弟は誇りを取り戻すべく、宿敵・夷川(えびすがわ)家(むろん狸)に立ち向かう!

「王道のメロドラマ的なベタな話をいっぺん書いてみたくて。親の敵(かたき)とか、むきだしの家族愛とか、人間では今更恥ずかしいような大芝居を、狸が主人公であることをいいことにぬけぬけとやるのが目標でした」
(インタビューの続きは本誌で…)

●森見登美彦さん
79年奈良県生まれ。京都大学大学院在学中の03年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。05年に就職、兼業作家となってからも精力的に執筆活動を続け、今年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位に。現在数本の連載を抱え、勤務先で働く以外のほとんどの時間を執筆に充てるという多忙な日々。「もっとすらすら書ければいいんですけど、わりとうじうじ書き直すので…。一体、私の時間はどこにあるのか…」


  【 本 】
 

【 望みは何と訊かれたら 】
●新潮社/1995円

06年2月。仕事のため訪れたパリで、槙村沙織は三十数年ぶりに秋津吾郎と再会した。沙織の中に生々しく甦る過去。70年前後、大学生の沙織は活動家・大場修造に惹かれ、「革命インター解放戦線」のメンバーになる。真の革命を目指す彼らの活動は、次第にエスカレート。恐怖を感じアジトから脱出した沙織を、かくまってくれたのが吾郎だった。それから、二人だけの濃密な生活が始まる…。恋や愛よりも深い男女の関係がここにある!


【インタビュー】

若者の多くが反体制運動に身を投じた1970年前後を背景に、『水の翼』『無伴奏』『恋』などの傑作を書いてきた小池真理子さん。「50代になって初めて『恋』を超えたという手応えを感じた」と自身が語る最新作『望みは何と訊かれたら』も、その系譜に連なる一冊。「70年代に青春を過ごしたこと、あの頃に読んだ小説や聴いた音楽は私の原点。だから思い入れがあるし、折に触れて書きたくなるんです」

本書の主人公・沙織は、小池さんと同世代。当時大学生だった沙織は、結婚を望む恋人に違和感を抱き、カリスマ性があって過激な思想を唱える活動家・大場に惹かれていく。

「アメリカでウーマンリブ(女性解放運動)が盛り上がっていた影響もあり、好きな人のお嫁さんになれば幸せという意識が変わり始めていました。女性が独立するようになり、世間が作った青写真から外れた男性に魅力を感じるようになっていたのです。その風潮は、現在まで続いているのではないでしょうか」
(インタビューの続きは本誌で…)

●小池真理子さん
52年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年『妻の女友達』で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、06年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞を受賞。70年代を舞台にした作品には、学生が日常的に文学や芸術を語るシーンが多く描かれる。「男の子が女の子を口説くときも本の話をする(笑)。私もボーイフレンドと手紙で小説の感想を交換していました。知的であることが、かっこいい時代だったんです」


  【 音楽 】
 

【 COVER ALL YO!/COVER ALL HO! 】
●ミュージシャン:山崎まさよしさん

洋楽のカバー『COVER ALL YO!』(写真)、邦楽のカバーを集めた『COVER ALL HO!』を2枚同時リリース。メロディの良さを生かした『Your Song』(エルトン・ジョン)、ウクレレの音色が楽しい『Daydream Believer』(モンキーズ)、シンプルな弾き語り『トランジスタ・ラジオ』(RCサクセション)など各10曲を収録。発売中 各2800円(ユニバーサルミュージック)


【インタビュー】

プリンセス・プリンセスの『M』には本格的なブルースを施し、スティーヴィー・ワンダーの『Superstition』はアコースティック・ギターと歌のシンプルなアレンジで勝負。山崎まさよしさんにとっての初のカバーアルバム『COVER ALL YO!』(洋楽のカバー)、『COVER ALL HO!』(邦楽のカバー)は、バラエティーに富んだ選曲、じっくり練られたアレンジがひとつになった、カラフルで奥深い仕上がりとなった。

「既に存在している曲をどんなふうに料理するか、というプロデューサーとしての視点が必要でした。もちろん、ボーカリストとしてのスキルを測ることもできたし、いい経験になりましたね。“やっぱりいい曲だな”とか“こんな素晴らしい曲があったんだ”って思ってくれれば、すごくうれしいです。まあ、原曲を好きな人の期待を裏切ることなく、ひと味違ったものにするのはめちゃくちゃ大変でしたけど」
(インタビューの続きは本誌で…)

●山崎まさよしさん
71年生まれ。95年、シングル『月明かりに照らされて』でデビュー。97年公開の映画『月とキャベツ』の主役に抜擢され、その主題歌『One more time, One more chance』がヒット。代表曲として『セロリ』『僕はここにいる』『やわかい月』など。11月からは全15公演による全国ツアーがスタート

  【 舞台 】
 

【 テイクフライト 】
●女優:天海祐希さん

アメリア・エアハートやライト兄弟ら航空業界のパイオニアたちの夢をミュージカルに。11月24日から東京国際フォーラム・ホールC(チケット発売中)ほか、全国各地で上演。脚本/J・ワイドマン 作曲/D・シャイヤ 作詞/R・モルドビーJr. 訳・演出・振付/宮本亜門 出演/天海祐希、城田優、橋本じゅん、小市慢太郎、ラサール石井ほか 問い合わせ 03・3477・5858(パルコ劇場)


【インタビュー】

数々の大ヒット舞台を創り上げてきたブロードウェイのクリエイティブチームが手がける新作ミュージカル『テイクフライト』。世界が期待を寄せるこの作品が日本プレミア上演に。演出は宮本亜門さん。そして主演には、約4年ぶりの舞台出演となる天海祐希さんが挑む。

「自分の中では、映像も舞台もミュージカルも、どれが特別という意識はありません。ここのところ興味の惹かれる映像のお仕事が続いていて、気づいたら舞台が4年ぶりだったというくらい。今作は、パワフルでエネルギッシュな亜門さんの演出の中に一度入ってみたいという気持ちひとつなんです」
(インタビューの続きは本誌で…)

●天海祐希さん
67年東京都生まれ。宝塚歌劇団の主演男役として絶大な人気を誇り、93年に惜しまれながら退団。その後、映画やテレビ番組、舞台などさまざまなジャンルで活躍する。テレビドラマ『離婚弁護士』(CX系)、『女王の教室』(NTV系)などで高い演技力と存在感を印象づけた