「保育園の保母さん」「幼稚園の先生」など、幼児の教育を行う人を保育士、幼稚園教諭などと呼びます。
保育士と幼稚園教諭は、似たような国家資格であるにもかかわらず、現在のところ別々の資格として区別されています。
なお、厳密には保育士は厚生労働省管轄の福祉職員、幼稚園教諭は、文部科学省管轄の教師となっています。
同じ幼児の世話をする資格なのに、片方は教師、もう片方は福祉職員と分類されているのです。
しかし、以前から、このように保育士資格と幼稚園教諭資格を分ける必要性はないという声が上がっており、いわゆる「幼保一元化」が
検討されるようになりました。
これによって、現在では、幼稚園教諭の資格か保育士の資格のどちらかを既に取得している場合は、もうひとつの資格を比較的取りやすいようになっています。これからも、幼保一元化の動きは進んでいくことでしょう。
将来的には、完全に保育士資格と幼稚園教諭資格が同一のものになるときがあるかもしれません。
しかし、現在のところは、保育士と幼稚園教諭資格は別のものです。
保育士になるためには、保育系大学・専門学校・短大などを卒業するか、保育系以外の大学・専門学校・短大を卒業するか二通りの流れがあります。後者の場合、保育士試験を受験し合格する必要があります。